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こちらは福井市美山地区です(旧・足羽郡美山町)
朝日新聞・福井版 05.05.10

美山の「心」を伝える一冊に
美山町の文芸誌「新生・でんぼろ」の最新号
文芸誌「でんぼろ」最新号完成

 美山町の住民有志でつくる美山文芸愛好会発行の文芸誌「新生・でんぼろ」の最新号(11号)がこのほど完成した。町内に大きな被害をもたらした福井豪雨への思いをつづった作品も含まれており、関係者は「美山の心を伝える1冊に仕上がった」と話している。

 今回の筆者は同町や大野市、福井市に在住する27人。57ページにわたり、自分史、詩、俳句、歴史、民話、随想の六つのカテゴリーに分けて掲載されている。

 同町小当見の主婦松島八重子さん(74)は「福井豪雨、あの日あの時」と題して自身の体験をつづった。「外へも出られず、どうしよ、どうしようと、田んぼの方を見ると稲の緑はどんどん消えて水が入り込んでくる」と当時の気持ちを生々しく表現した。

 このほか、郷土史家が地元の豪族、伊自良氏の歴史について詳述した文章や、同町の劇団「ババーズ」が演じて好評だった町立図書館長の林幸男さん(69)書き下ろしの民話「三途(さんず)の川の爺(じい)さん」も掲載している。

 この文芸誌は同町在住の教員らが79年に創刊し84年まで10号出して休刊した「でんぼろ」の後継誌。その後、林さんらが中心となり、00年に「新生・でんぼろ」として復刊し、年2回発行している。「でんぼろ」は杉の実などを表す美山の方言で、素朴さ、伝統、未来に伸びるなどのイメージがあるという。

 1冊400円(税込み)。問い合わせは図書館の林さん(07797・4・7111)へ

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