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こちらは福井市美山地区です(旧・足羽郡美山町)
朝日新聞・福井版 2005.1.29

苦難越え 初しぼり


美山町在住の洋画家豊田三郎さんの作品をあしらったラベルがついた「黎明」=福井市御幸1丁目の常山酒造で
福井豪雨で被害の美山産酒米 
 
 福井豪雨を乗り越えた美山町産の酒米で作った純米酒を味わおう−−。地酒愛好家で作る「越前みやま・地酒の会」(会員約180人)が今年も会員対象にオリジナルの地酒「黎明(れいめい)」をつくる。来月13日には福井市内で初しぼりの試飲会を開く。
(松尾一郎)

 美山町内には地酒がないことから、美山町に住む日本酒愛好家10人が「地酒を造ってまちづくりをしよう」と02年1月に会を設立した。

 酒米は長野生まれで、同県や東北などで作付けされている「美山錦」。造園業の小林悟会長(49)ら会員3人が町内に所有する水田計約60アールに無化学肥料、低農薬で栽培している。昨年の福井豪雨で同町西河原の会員の水田約10アールが流失したが、何とか必要な収量を確保できたという。小林会長は「今年もまじりっけのない美山町産の酒が造れる」と安堵(あんど)している。

 ラベルは町在住の洋画家豊田三郎さんの絵をあしらい、字も豊田さんが揮毫(きごう)している。毎年一升瓶で約千本醸造し、今年で3回目。醸造は会員のつてで福井市御幸1丁目の常山酒造に依頼。精米歩合を60%に抑えて米の風味を残しているのが特徴。水は美山町内の清水約2千リットル分を仕込んだ。

 同社の杜氏(とうじ)栗山雅明さん(51)は「昨年の米のできは水害や台風などの天候不順であまりよくないが、うまく仕込めており、例年と変わらない品質の酒ができつつある」と話している。

 新酒鑑定会「初しぼりの儀」は来月13日に常山酒造の酒蔵である。会費は年1万円。年4回(各1.8リットル)の宅配を受けられるほか、飲み会などのイベントに参加できる。問い合わせは事務局の清水さん(07797・4・1120)へ。

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