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旧美山町の文化施設「みやま木ごころ文化の郷」の初代館長を務めた林幸男さん(70)が、9年間にわたり発行した、同施設の広報紙を冊子「木ごころ〈総集編〉」にまとめ、自費出版した。座長を務める劇団「みやま木ごころ一座」の活動の変遷はもちろん、美山の歴史文化を学べる郷土資料に仕上がっている。
林さんは97年3月、下宇坂小学校の校長を最後に教職を退職。当時まだ工事中だった図書館と交流館、ホール、広場を備えた複合文化施設の館長に就いた同5月、手書きの広報紙「木ごころ」の発行を始めた。
隔週発行で、A4判1ページ。地元住民に故郷の魅力を知ってもらおうと、地元ゆかりの豊田三郎画伯や地域に残る仏像など、特に歴史・人物・民話・民謡の紹介に力を入れた。すべて手書きで、執筆からレイアウトまで林さんが1人で手がけ、区長を通じて旧町内に全戸配布していた。
施設のイベント情報に加え、林さんが日常生活で感じた思いもつづった。創刊号では、施設のこけら落としに合わせて結成した「みやま木ごころ一座」の団員を募集したが、初演までに79人が集まるほどのPR力を発揮したという。
旧美山町は2月に福井市と編入合併。施設は同市管理となり、林さんも館長を引退した。「木ごころ」は合併前日に発行した210号を最後に終刊。「もう一度読み返し、あらためて美山の良さを感じてほしい」と1冊にまとめ300部発行した。
福井市立美山図書館に置いている。問い合わせは林さん(07797・4・1231)へ。
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