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「新しい美山の幕開け」 ・・・福井新聞「北風南風」への掲載原稿(2006.1.29)
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新しい美山の幕開け
美山まちづくりNPO
清 水 正 一
ここ十年を振り返ると、美山町にはいろいろな活動が生まれた。
みやま木ごころ一座、そば愛好家グループ、伊自良祭り、ひまわり祭り、車屋太鼓道場、田吾作さん、地酒の会、劇団ババーズ・・・。
この中で、今回の市町村合併の影響で無くなる活動は一つもない。
今まで行政に頼らず住民主導で運営してきた成果だ。福井市になったら、今まで以上に活動を活発化させたいと考えている仲間も多い。
子どもから高齢者までが、いろいろなまちづくりを楽しむ土壌ができている。
今後は、その仲間を一人でも増やし、元気人間を作り出すことにより、元気な地域へと発展させていくことが必要だ。
今後の課題としては、その活動のネットワークづくりが重要である。
個々の活動が連携することによって、より大きな力で美山地区を発展させていくことが可能になる。人のつながりを活性化することにより、新しい人を巻き込み、ひとづくりが進む。そして、そこにまた新しい活動が生まれてくる。お互いに協力し合って、連鎖的に増殖してきたのが、今までのまちづくり活動の実績である。
当然、行政との協働も重要になってくる。
合併後、美山町に設置される総合支所との連携は、市民と行政の双方にメリットがある。意識の変革が、市民にも行政にも必要だ。
市民も地域づくりの担い手として、積極的に参画しなければならない。行政職員も一市民の感覚を持って、積極的に地域に出てほしい。ともに美山地区活性化という同じ目標に向かって進んでいきたい。
まちづくりは、楽しくなければ続かない。自分が楽しめない活動は、人を楽しませることはできない。考え過ぎは禁物、とにかく動き出せば良い。失敗したら、やり直せば良い。その失敗を次にいかせば良いのだ。
他の地域との融合・連携も模索していきたい。その連携が、また新しいアイデアを生み出し、可能性を広げることになる。
合併後初のイベント、二月十九日「地酒・初しぼりの儀」は、越廼村の仲間と連携し、福井市内で開催する。福井の奥座敷「美山」の良さを、多くの皆さんに知っていただきたい。
新生福井市の元気発信基地として、「美山」の住民主体のまちづくり活動を、今までと同じように楽しく継続させていきたい。
さあ、ベルが鳴った。新しい美山の幕が上がる!
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「動き出した、美山町の住民たち!」・・・福井新聞「北風南風」への掲載原稿(2005.10.29)
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動き出した、美山町の住民たち!
みやま木ごころ一座 舞台監督 清水正一(しみずまさかず)
「美山を舞台にした民話を、美山の劇団が、美山の劇場で」をキャッチフレーズに取り組んでいる「みやま木ごころ一座」の活動も、今年で九年目。十一月十三日の公演に向けて、最後の追い込みに入っている。
木ごころ一座は元気な子どもたちが中心だ。今年入ったばかりの新米さんは、初めは恥ずかしくて小さな声しか出なかったが、今では一人一人が自分らしさを少しづつ発揮できるようになり、表情もキラキラと輝いている。初めて出会った他校の児童ともうち解け、新しい友だちも増やしている。
子どもたちを裏方として支えるのは大人組だ。仕事を終え、夜の練習に加わり、大道具や衣装、音楽、踊りの振り付けなどに汗を流している。それぞれの持ち場で、得意分野を発揮することにより、一つの芝居が完成していく。
美山町には、木ごころ一座以外にも元気な人間が多数いる。杉を描き続ける九十八歳の洋画家・豊田三郎画伯、「愛・地球博」への出演で全国的に有名になった蔵作のお年寄り劇団「ババーズ」、ドジョウすくいと口上で観客の笑いを取る「田吾作さん」など・・・。
先日、「越前みやま地酒の会」が、美しい足羽杉の中で、地酒に舌鼓を打つ「杉床」というイベントを企画した。とことん美山にこだわった地酒と、美山の自然をミックスさせて「福井の奥座敷」としてPRする企画で秋の夜を満喫した。
いろいろなまちづくり活動が美山町を元気にしている。しかし、残念ながら、行政が進めている市町村合併には夢が感じられない。これからの地域づくりはどうなるのか。合併までに残された時間は短いだけに、美山町を愛する人間ほど危機感を感じている。
幸いにも、美山町にはいろいろな宝がたくさんある。自然・文化・歴史・そして「人々」。その宝を生かしたまちづくり活動が、各種団体が、連携することにより地域力となる。合併までの残された短い期間は、新しいスタートに向けての助走区間だ。今まで蓄えてきた地域力を、より一層発展させるために、美山町の元気人間たちは動き出している。
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「協働って?」
・・・「自治研ふくい」への掲載原稿 (2005.7.20)
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タイトル 「協働って?」 美山まちづくりNPO 清水正一
美山町の住民は元気である。いろいろな「まちづくり活動」が盛んだが、その一部を紹介する。
小学生からお年寄りまで60名が参加する町民劇団「みやま木ごころ一座」は、活動を開始して9年目、ひとづくりの起点となっている。活動の中でいろんな仲間を得て、故郷の良さを再発見している。また、各メンバーが派生的にいろんな活動を展開し、お互いに助け合うことにより、まちづくり活動を活性化させ、元気を発信している。
木ごころ一座の酒好きメンバーが中心となり、新しい仲間を巻きこみ「越前みやま地酒の会」を結成し、地酒作りの活動を始めた。地元で栽培した酒米「美山錦」と、美山の水を醸造メーカーに持ち込み、地酒「黎明(れいめい)」を作っている。そして、単なる地酒作りに留まらず、その地酒を使って楽しいイベントを仕掛け、「福井の奥座敷・美山」を売り出す活動へと展開している。
平均年齢70歳のお年寄り17名で構成する喜劇団「ババーズ」は、観客をただ笑わせることが生きがいなのである。自分たちの元気な笑顔が、観客の「笑い」へと連鎖していく。自ら健康長寿を実践し、地域福祉の理想形を実践している。高齢化対策は、介護福祉だけではなく、生きがいを見つけさせることが重要である。お年寄りが地域の元気の先頭に立っている。
それぞれのまちづくり活動が、いろんな形で行政のバックアップを受けているが、しかし、活動メンバーに行政職員が少ない。「協働」とは、行政が地域活動を支援し連携することかもしれないが、本当の「協働」は、行政が「お上意識」を捨て、行政職員自らが、一市民として地域活動に参加することである。ともに、地域活動を楽しみ、ともに地域の未来を作ることである。やはり、行政職員は「まちづくり」のプロであり、専門知識も豊富である。その行政職員が、一人の市民として私たちと共に市民活動に参加してくれることは、とても頼もしいことである。
親しい行政職員と話していると本当に忙しそうであり、よく頑張っている。でも、そんなに仕事を抱えないで、もっと住民に仕事を振ったらどうかなと感じることがよくある。住民の意見を聞くことを面倒に考える行政職員もいまだに多いが、初期段階から住民を巻き込んで、うまく住民を利用すると良いと思う。住民を巻き込むことにより、結果的に最終目的である住民の理解も進展することになる。
行政は「市民が受け皿として育っていない」と思っているかもしれないが、市民を育てていないのは行政ではないだろうか。わがままだけを言う市民が多くなった責任は、行政と市民の双方にあると感じる。行政職員が地域活動に参加することにより、双方の理解が深まり、真の「協働」が進展する。
私たちは、地域の未来をともに考える、大事な仲間なのである。
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◎美山元気宣言!「もっと住民の力を活用すべき」・・・2004,10,6 福井新聞に投稿
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美山元気宣言!・・・・・・・・・・みやま木ごころ一座 舞台監督 清水正一
みやま木ごころ一座、今年も公演決定!
美山町内のイベントが豪雨災害の影響で全て中止になる中で「今年もやりたい!」と声をあげたのは子ども組。災害復旧で疲れ気味の大人スタッフに力をくれたのは、いつもと変わらない子どもたちの元気だった。そうだ、このような時こそ、木ごころ一座の公演が、町民の皆さんのパワーになるかもしれない。そして、町外にも元気な美山町の復活をアピールしていかなければ・・・。
寸断された道路などハードの復旧は行政に頼らなければならないが、地域の活性化などソフトの復旧は住民の手で行なうしかない。今回の災害復旧で大きな力を発揮したのはボランティアであり、「住民の力」であった。今後の「まちづくり・地域づくり」に、この住民の力をいかに生かしていくかが、その地域の差となって現れてくる。美山町においても「住民参加」で行政と共にアイデアを出して、他市町村から注目される復興を目指したい。
災害復旧に全力をあげなければならない時に、市町村合併の問題が浮上している美山町。本来なら、「住民参加」で新しいまちづくり計画に取り組まなければならないのだが、住民も行政もその余裕はない。しかし、数十年後のわが町を考えたまちづくり論議が絶対必要だ。子どもたちに自然豊かで住みやすく「元気な町」を残してやるためには、新しいまちづくり論議に住民が積極的に参加することが必要だ。この災害復興のまちづくりは、住民に力を付けるチャンスでもある。行政は住民の力をもっと活用する方法を考えてほしいと思う。
今年の木ごころ一座、子供たちの新しい仲間も増えた。被災した仲間も多いが、待ち焦がれたように生き生きとした顔で練習がスタートした。先輩たちは新しく入った子や低学年の子どもたちを教えたり、役づくりに自分の意見を言って積極的に取り組み、そして成長していく。裏方スタッフの大人組も、大道具や衣装、音楽、踊りの振り付けの作成に、和気あいあいと楽しく汗を流している。「小さな町の小さな劇団」だが、「まちづくり人づくり」にかけるパワーは大きい。住民参加によるまちづくり活動が、元気な仲間を作り出し、元気な美山町を発信していく。
木ごころ一座の練習会場には、12月26日の公演に向けて、子供たちの元気な声が響き渡っている。
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