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| こちらは福井市美山地区です(旧・足羽郡美山町) | ||||
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| ニュース 朝日新聞福井版 2005.11.24 | ||
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劇、元気への特効薬・・・みやま木ごころ一座 座長 林幸男さん |
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――林さんご自身は劇をいつ始めたのですか。 福井大の2年生の時に演劇研究部に入ってからはじめて役者をした。入ったきっかけは覚えていないけど、当時の仲間に誘われたと思う。福田恆存(つねあり)の「龍を撫(な)でた男」などの現代劇をやった。大学を出て教員になってからは学校の文化祭で子どもたちに指導をしたぐらいで特にしていない。 ――「みやま木ごころ一座」の座長に就いた経緯を教えてください。 97年春に教員を退職して、当時建設中だった町立図書館の館長に就任することになった。こけら落としに劇をすることになり、出演する町民を集めるのに僕が発行している手書きの新聞「木ごころ」で広報した。すごい反応があって約80人も集まった。初顔合わせがその年の7月にあって座長に選んでもらった。 ――「みやま木ごころ一座」は今年で満9年を迎えました。やりがいは何ですか。 劇を通じて子どもたちが変わったのがなんといっても一番大きい。初顔合わせで自分の名前も言えない子が劇の練習を通じて自信を持ち、学校でもクラスの仲間をリードするようになった。親も教員もびっくりしていた。そういう話を聞くとやりがいになる。 ――来年2月に美山町は福井市に吸収合併されますが、影響は。 木ごころ一座の公演は来年で10回目。どうしてもやりたい。吸収合併で町からの補助金が無くなるだろうが、出演者の親たちは「自分たちでお金を集める」といってくれる。劇団の20代の若手も脚本を書いたり、演出が出来たりするまで育ったので続けていけると信じている。 ――02年には新たに蔵作地区のお年寄りを集めて劇団「ババーズ」を結成されました。その経緯は。 戦後まもないころ、娯楽も文化もなかったころに芝居をすることがはやった。蔵作でも僕の姉ら当時の若者が踊ったり、歌ったりしながら劇をしていたのを子どもの頃に見た。そこでお年寄りに聞いてみたら、皆「昔やった」という。老人向けの文化講座のネタも尽きていたので、劇なら出来ると思った。 ――「ババーズ」発足で苦労した点は。 初めて声をかけた時は、おばあさんたちは恥ずかしがっていた。でも、木ごころ一座の子どもたちも同じなんだけど劇をやると力が出てくる。劇をできる喜びがあるからね。 ――「ババーズ」は結成から4年目ですが、当初と変わったことはありますか。 おばあさんたちがとっても元気になった。初めは声がなかなか通らなかったのが大きく通るようになり、なかなか覚えられなかったせりふもすらすら覚えられるようになった。僕の姉も5年前にくも膜下出血で倒れ、うまくしゃべることも出来なかったんだけど、芝居をやり出して口もなめらかになった。 それに観客から拍手を受けると自信や喜びにつながるからね。練習も楽しくて、1週間も練習しないと皆「寂しい」と言うようになった。 ――「みやま木ごころ一座」と「ババーズ」の今後の目標は。 木ごころ一座は来年の第10回公演を必ず実現したい。後輩を育てることも大事なので僕は今後主に脚本づくりなどで応援したいと思っている。 ババーズについては来年の新作を今考えている。今年あまりにも郵政民営化が話題になったものだから、何か民営化と高齢化の問題を合わせたババーズならではの喜劇をつくれたらいいなと思っている。 それと他の地域で「ババーズ」に似た活動が始まる時に、依頼があればお手伝いしようと思う。 |
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| (取材:松尾一郎) |
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