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こちらは福井市美山地区です(旧・足羽郡美山町)

日刊県民福井【2007年12月13日】

笑いパワーに 迎える100回目
劇団『ババーズ』福井で公演

生きがいの良き手本  県内外から引っ張りだこ 

県内外から公演依頼が舞い込み、100回目の舞台を迎える劇団「ババーズ」
=福井市蔵作町で


 福井市蔵作(くらつくり)町のお年寄りでつくる劇団「ババーズ」が15日、福井市風巻(かざまき)町のきらら館で、節目となる100回目の公演を行う。

  結成から6年。小さな集落の気心知れたメンバーで始めた演劇活動は、高齢者の生きがいづくりの良き手本として注目され、県内外から引っ張りだこの人気劇団に。観客の笑いを元気の源にするおばあちゃんたちは、記念の舞台でもたっぷりと愛嬌(あいきょう)を振りまく。

 ババーズは、2002年1月に結成。同市美山地区の劇団「みやま木ごころ一座」の座長を務める林幸男さん(71)が、近所のお年寄りたちに声を掛け、20人のメンバーでスタートした。

 毎年冬に、集落内の寺で新作を披露し、演目は6作を数える。平均年齢72歳を超えるメンバーの一番の“売り”は、脚本を無視したアドリブ。最高齢の松浦政子さん(84)は「せりふを覚えていられんのや」と苦笑いするが、ユーモア満点のアドリブで切り抜け、今や“看板女優”だ。 

  1年目は2回だった公演数は、存在が知られるにつれて増え続け、今年は年間最多の34回。1昨年は、健康長寿県の“使者”として愛知万博で上演するなど県外にも出張し、行く先々での人との触れ合いも楽しみの一つになっている。 
  演技派の田中キヨ子さん(70)は「もう100回なんてびっくり。県外公演は、心配やら緊張やらで印象に残っている」と振り返る。最年少の山田れい子さん(59)は「腹を抱えて笑ってもらえるとうれしい。初めのころは、それだけで涙が出てきたもんや」とエネルギー源が“笑い”にあることを強調する。 

  蔵作町は、福井豪雨で集落の3分の2が水害に遭った。「その時、多くのボランティアのおかげで立ち上がれた」という林さんには「被災地でボランティア公演をやりたい」という夢もある。

 6年の間には、亡くなったメンバーや体を悪くして退団した仲間もいる。現在の団員は男性2人を含む16人。「この仲間で十年は続けたい」というのが一致した思いだ。6作目となる新作の脚本も完成間近。来年も、元気な笑いを各地へ届ける。

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